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2009.02.07 城主
叙情。


 『城主』

 必死に自分を保つため
 存在の是非を問い続ける
 最もな答えなどなく悩み叫び
 自らを抱きしめる手に涙を溜める

 逃げたくて仕方のない秩序は
 紛れも無い事実であり
 それでも眸の奥底に置かれた宝石は
 輝きを待ち望んでいるのだ!

 全ては、全てを、
 見つめれば返ってくる

 家を出て、道に踏み出し、
 小石の感触が、痛みが、
 足の裏から伝わってくるように
 安らぎなど初めからはやってはこない

 生まれてくるものたちは
 いつも泣き叫んでいる

 世界など、人生など、
 剣ばかりが降り注ぐ
 だが、たった一秒の至福でも
 痛みの中で生きてきたこそ
 何時間も滞在できる極上の楽園に変貌する

 部屋は城だ
 城主が篭るのは当然だ
 自分の色に染めるのは当然だ
 そして世界を少しも知らぬ城主は
 後の崩落を意味する

 無理して
 笑顔など作らなければいい
 感情など無視すればいい
 それでも必死に息をし、這い蹲る姿は
 敬うべき一人の人間だ

 いつか歩くべき道に
 方角を定め、数秒でも走り抜けるために、
 私たちは生きている

 いつか現れる恋人に
 涙を流し、肌を合わせるために、
 私たちは生きている

 そのとき廊下には艶やかな絨毯が敷かれ、
 硬い石壁には灯りがともるだろう

 それでも最もな道など見つかれないのかもしれない
 それでも恋人などできないかもしれない

 だが、それを求め続ければ
 いつの間にか首に人生の勲章を下げている

 そして自ずと周りには似た人間が集まり、
 その中で星々の輝きに負けないほど笑うだろう
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